株式会社Heliex(本社:秋田県、代表取締役:木村朱門)は、秋田県が実施する「令和6年度若者チャレンジ応援事業」に採択されましたことをお知らせいたします。
遊休CT活用で医療DXを推進する革新的事業
今回採択された「AI臓器年齢で実現する、あきたピンピンコロリ社会」事業は、秋田県内の遊休CTをオンライン予約で共有し、わずか5分で完了する超時短人間ドック(胸腹部CT)を提供する画期的な医療サービスです。
秋田県の健康課題は深刻で、健康寿命(2016年)は男性71.21歳で全国46位、高齢化率は39.5%で全国1位という現状があります。一方で、CT保有台数は全国でも豊富にありながら、その7割の稼働率が約20%と低く、貴重な医療資源が十分に活用されていないという課題がありました。
事業概要:全国初の遊休CT活用による超時短人間ドック
当社が開発する「スキマドック」は、秋田 CT検査の新たな可能性を切り開くサービスです。県内の稼働率約20%という遊休医療機器を医療DX技術でオンライン予約システムと連携し、わずか5分で完了する超時短胸腹部CT検査を実現します。
遠隔読影システムにより、撮像データは専門医によるダブル読影を経て、AI解析(将来導入予定)による初期リスクを評価。検査結果はメールで迅速に返却され、受診者の利便性を大幅に向上させています。
市場規模と成長性:1.4万台のCT市場を最適化
日本のCT保有台数は世界最多の14,595台を誇りますが、そのうち7割が低稼働率という課題があります。一方、放射線診断専門医は約5,600名と大幅に不足しており、ヘルステックによる効率化が急務となっています。
秋田県スタートアップとして、当社は高齢化率全国1位(39.5%)の秋田県をモデルケースに、全国展開可能なソリューションを構築。2025年7月時点で秋田市内3つの医療施設への導入を完了し、即日検査体制を実現しています。
社会的インパクト:健康寿命延伸への貢献
秋田県の健康寿命は男性71.21歳(全国46位)と課題を抱える中、単純CT検査で4人に1人に医学的フォローが必要な所見が発見されるという医学的根拠に基づき、早期発見・早期対応による健康寿命延伸を目指します。
将来的には「検査→読影→地域医療連携」までのワンストップサービスを提供し、限られた医療資源の最適化を通じて、持続可能な地域医療システムの構築に貢献します。
代表・木村朱門のコメント
「今回の採択により、秋田発の革新的な予防医療モデルを加速できることを嬉しく思います。『誰も取り残さない医療』を実現するため、遊休CTという眠れる医療資源を活用し、人生を変える検査体験を県民の皆様に届けたい。秋田から全国、世界へと展開可能な持続可能な医療システムを構築し、真の意味での『ピンピンコロリ社会』を実現していきます」
今後の展開
令和6年度事業として最大400万円の補助金と起業家育成プログラムを活用し、AI解析機能の実装加速とサービス拡大を図ります。2025年度中には県内10施設への展開を予定しており、将来的には全国の遊休医療機器活用モデルとして横展開を目指します。
株式会社Heliex概要
- 設立:2025年
- 本社:秋田県
- 代表取締役:木村朱門
- 事業内容:医療資源最適化ソリューション、遠隔読影サービス
- 共同創業者:臨床経験豊富な医師3名
本サービスについて:https://sukima-doc.jp/